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2021年5月19日 (水)

いわゆる「KK問題」が期せずして浮かび上がらせた日本の伝統的思想「恩の哲学」

 秋篠宮家の長女、眞子さま(29)と婚約内定者、小室圭さん(29)親子の金銭トラブルに端を発した皇室の在り方の問題が、SNSを賑わしている。「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立する」と憲法24条に規定されているので、これを妨げることは憲法違反ということになるであろうが、問題は、小室圭氏が4月8日に28ページに及ぶ文書を発表して以降、事態は思いも寄らぬ展開を見せていることである。

 小室圭氏の主張は、「金銭トラブル」といわれるものは実は「元婚約者の善意に基づく贈与」であり、それを解決金という形で返すと「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」、つまり、それは「切実に名誉の問題」なのでそうしなかったというもの。ではどうするか「元婚約者の方とお互いの認識についてきちんと話し合い、ご理解を得たうえで解決するためにはどうすればよいか、考えながら対応していきたい」。つまり、こうした認識を前提に話し合いをしましょうと言っているのである。

 しかし、この提案の前提は、「母は元婚約者の方から、婚約を解消したいという一方的な申し入れを突然受けました。理由について尋ねても元婚約者の方からの説明はなく、理由が明らかにされないまま母は婚約解消を受け入れざるを得ませんでした。」というもので、小室圭さん母が一方的に「被害者」であるとの認識に立つものである。だが、これについては、元婚約者にも「言い分」があるわけで、それは、わずか約2年間の婚約期間の間に、400万円にも上る資金援助を依頼されたこと一つをとっても”むべなるかな”と思わせる。

 そのため、事態はさらに悪化し、その後、元婚約者が、小室佳代さんから来たメール(遺族年金や生命保険についての依頼等)を公表したり、小室佳代さん周辺に多くの自殺者が出ていること、小室圭さんのお父さんの遺産分割交渉を佳代さんが元反社の友人に依頼したこと、また、元反社の人と同棲関係にあったこと等が明らかになり、元婚約者が小室佳代さんと婚約解消を決断するに到ったのも当然と思わせる材料がいくつも出てきた。

 これが私人間の事なら、単なるスキャンダルで終わるかも知れないが、問題は、これが日本の皇室さらに天皇家の在り方に波及する恐れがあることである。というのは、日本の天皇制は「政治行政権力から分離された、日本国民の文化的統合の象徴」として存在しているもので、その基本的な有り様は、「ひたすら国家・国民の安寧と平和を願い、自らの個人的権利や主張は極力これを抑制する」ことによって、その「あえかなバランス」を保っているものである。

 問題は、皇室及び天皇家のこうした有り様が、日本の最も伝統的な『平家物語』に由来する「恩の思想」に基づいているということで、ハビヤン版『平家物語』では、平清盛の「忘恩と報恩を当然とする態度」が「人を人と思わぬ罪」として厳しく糾弾されているのである。古くさい考え方のようであるが、ここで語られた「受恩の義務を拒否しない、施恩の権利を主張しない」という基本的考え方は、今日においても、日本人の伝統的倫理観として心の奥底にしまわれているのである。

 こうした観点から、いわゆる「KK問題」を考えて見ると、先に見た小室母子の行動や考え方は、こうした日本人の無意識の倫理観に抵触するものであり、小室圭氏が、眞子内親王との結婚を法律論で押し切ろうとすればするほど、上述したような皇室の基本的な有り様とも齟齬を来すこととなり、日本人の感情的な反発を呼び覚ますことは必定と思われる。この異常事態が、日本国民に天皇制の歴史的な存在理由を再認識させる機会になればいいとは思うが。

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コメント

28ページのKK論文を宮内庁が弁護士を雇って書いたということについて、
 「4月8日に行われた宮内庁の定例会見で、西村泰彦長官は今回の新しく出された文書を“非常に丁寧に書かれている”と絶賛しました。小室圭さんの母親と元婚約者との間にある金銭トラブルに関する事実関係、トラブル発覚後に行われた話し合いなどの経緯についても“理解ができた”と発言したのです」(宮内庁関係者)
 という報道を聞いて、KK氏や真子さまと連携してやっているという印象だったが、あの文章構成の中身まで宮内庁が関わっていたことになると、ただ事ではないという感じがする。
 なにしろあの文章はまあ、400万円も資金援助を受けながら婚約解消の原因を元婚約者にお仕着せ、あたかも慰謝料請求の権限もあるかのように元婚約者を脅しつけ、400万円はあくまで贈与であり返済の必要はない、それを返せというのは、私の家族が”借りたものを返さなかった家族”と言われることで、返せばそれを認めたことになる。だから返さない。いつまでも返せというなら名誉毀損で訴えるぞ!という内容の文書です。その証拠として、隠し撮りの録音の一部を提出した。
 そりゃあ、元婚約者は家族になればそうなるわけでそんなことも言っただろうが、むしり取られるだけで家族の扱いをしてもらえなければ、前提が違ってくるわけだから返してもらうことについて話し合いになるのは当然だろう。法律的にはどうか知らんが、という感じ。
 こんな恐るべき自己中心的な、平家物語で言えば「人を人と思わない」主張がまともに評価できるわけがない。そんな常識も宮内庁にはないのか。真っ先に解体すべきは宮内庁ということになりますな。
 翻って考えて見れば、KK氏も真子さまも宮内庁も、こんな人間たちを戦後の日本社会は生んだんだな、という感を深くしました。それが皇室の日本国民統合の象徴としての在り方を支えるはずの宮内庁にも及んでいる。
 さて、このことを巡る事実関係が何処まで解明されるか、徹底的に明らかにされるべきことだと思っている。

篠原常一郎氏の2021/05/23 にライブ配信で知ったことだが、例の28ページのKK論文は宮内庁が依頼した弁護士が書いたものだという。それを反証する情報が週刊誌に出たので急遽4日後に解決金を支払うことにしたというが本当だろうか。私は、本文に書いたようにこの28ページの論文をKK氏が書いたとすれば「恩知らずどころか元婚約者を悪者に仕立てる」ものでありいわゆる借金問題解決のためには致命的だと思ってきたが、これを宮内庁が小室圭氏を矢面に立てて書いたとすれば話は違ってくる。事実を明らかにしなければならない。また、篠原氏はA宮さまの妃紀子さまの父親の政治的行動についても紹介している。一体どうなっているのか。皇室の生命である政治的中立性・道徳的公平性の保持に宮内省は何をしているのか、何をしてきたのか、合わせて事実を知りたい。


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